港のカナちゃん

嶋三喜夫( 島田あきお ) 港のカナちゃん歌詞
1.港のカナちゃん

作詞:関口義明
作曲:水森英夫

そりゃないよカナちゃん
ボトルの下に さがさないでと
なぐり書き 今度ばかりは
本気だと 人さわがせにも
ほどがある うれしがらせて
またまた消えた お茶目千鳥に
日暮れる 港町

そりゃないよカナちゃん
時化より怖い 女ごころも
ありだけど 惚れた弱みを
引きずって 海峡荒波
越えたのさ どこの出船と
夜遊びしてか 遠い汽笛が
せつない 港町

そりゃないよカナちゃん
いつもの癖で どうせひと夜の
雲がくれ 帰りそびれて
迷うより かわいいえくぼを
見せとくれ 風も止んだか
桟橋あたり 灯りぬらして
星降る 港町


2.山里しぐれ

作詞:関口義明
作曲:水森英夫

しぐれおろしが山から里へ
辛いうわさを連れてくる
町へ嫁いだ あの娘は
あの娘はいくつ
枯葉つもった裏木戸開けりゃ
浮かぶせつない 面影が

昨日ひと雨 今日ひと雨と
来たり去ったり 戻ったり
秋が深まる この胸
この胸ゆれる
寒さだけならこらえもするが
出来ぬこころの 冬じたく

人目しのんで別れた夜の
固いちぎりを 忘れたか
しぐれ気まぐれ あの娘の
あの娘の涙
日暮れ峠の向こうに見える
雲のきれ間を 雁がゆく